2026年9月22日
胃カメラで「胃にポリープがあります」と言われ、不安になったことはありませんか?
胃ポリープの多くは良性ですが、種類によってはピロリ菌感染と関係していたり、まれにがんを伴ったりすることがあります。
この記事では、胃ポリープの種類やピロリ菌との関係、治療が必要になるケースについて分かりやすく解説します。
胃ポリープとは
胃ポリープとは、胃の粘膜が盛り上がって見える病変の総称です。
「ポリープ=良性」と思われがちですが、ポリープはあくまでも形を表す言葉です。多くは良性ですが、胃腺腫やポリープ状の早期胃がんが含まれることもあります。
胃カメラでは、次のような点を確認して診断します。
- ポリープの種類
- 大きさや形
- 発生している場所
- 周囲の胃粘膜の状態
- ピロリ菌感染の有無
胃ポリープの主な種類
胃底腺ポリープ
胃底腺ポリープは、ピロリ菌に感染していない胃に多く見られるポリープです。
数mm程度の小さなものがほとんどで、典型的な胃底腺ポリープは、がん化する可能性が極めて低いため、多くは経過観察で問題ありません。
また、小さな胃底腺ポリープは、次回の胃カメラでは見えなくなったり、新たに別の場所に現れたりすることがあります。
胃酸を抑える薬(PPIやP-CAB)を長期間服用している方では、数が増えたり大きくなったりすることがあり、逆にそれらの薬を休薬するとサイズが縮小したり個数が減少する場合もあります。
過形成性ポリープ
過形成性ポリープは、ピロリ菌感染や慢性胃炎を背景にできることが多いポリープです。
多くは良性ですが、大きくなるものや増大傾向のあるものでは、まれにがんを伴うことがあります。
ピロリ菌が陽性の場合は、除菌治療によってポリープが小さくなったり、消失したりすることがあります。
胃腺腫
胃腺腫は、胃がんとの関連がある前がん病変です。
生検で胃腺腫と診断されても、切除して詳しく調べると、一部にがんが見つかることがあります。
そのため、大きさや形に応じて内視鏡切除(EMR・ESD)を検討します。
胃ポリープとピロリ菌の関係
胃ポリープとピロリ菌との関係は、種類によって異なります。
- 胃底腺ポリープ:ピロリ菌陰性の胃に多い
- 過形成性ポリープ:ピロリ菌感染や慢性胃炎と関係することが多い
- 胃腺腫:萎縮性胃炎や腸上皮化生を背景に発生しやすい
そのため、「胃ポリープ=ピロリ菌陽性」というわけではありません。
一方で、過形成性ポリープや胃腺腫が見つかった場合には、ピロリ菌感染の有無を確認することが重要です。
胃ポリープは切除した方がよい?
すべての胃ポリープを切除する必要はありません。
経過観察となることが多いもの
- 典型的な小型の胃底腺ポリープ
- 小さく形に問題のない過形成性ポリープ
切除を検討するもの
- 胃腺腫
- 胃がんが疑われる病変
- 大きな過形成性ポリープ
- 出血や貧血の原因となるポリープ
- 増大しているポリープ
治療方針は、ポリープの種類や大きさ、形、病理結果を総合的に判断して決定します。
胃ポリープが見つかったら
胃ポリープが見つかった場合は、次の点を確認しましょう。
- ポリープの種類
- 生検が必要か
- ピロリ菌検査が必要か
- 切除が必要か
- 次回の胃カメラはいつ受けるか
「ポリープがある」というだけで過度に心配する必要はありません。
一方で、「良性だから大丈夫」と自己判断せず、ポリープの種類や背景の胃粘膜を正しく評価することが大切です。
まとめ
胃ポリープには、胃底腺ポリープ、過形成性ポリープ、胃腺腫などがあります。
- 胃底腺ポリープは、多くの場合、がん化リスクが極めて低い
- 過形成性ポリープは、ピロリ菌感染と関係することが多い
- 胃腺腫は前がん病変であり、内視鏡切除を検討する
- ピロリ菌除菌は、過形成性ポリープの縮小や胃がんリスクの低下につながる
- 除菌後も、必要に応じて定期的な胃カメラが重要
胃カメラで胃ポリープを指摘された場合は、まず「どの種類のポリープなのか」を確認することが大切です。
西川口・内科消化器内視鏡クリニックでは、胃カメラ、ピロリ菌検査・除菌治療、胃ポリープの精密診断に対応しています。
川口市、西川口、蕨市周辺で胃ポリープやピロリ菌についてご不安のある方は、お気軽にご相談ください。