慢性便秘症にはどんなタイプがありますか?便秘の種類と原因を解説|川口・西川口の内視鏡検査|西川口・内科消化器内視鏡クリニック

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慢性便秘症にはどんなタイプがありますか?便秘の種類と原因を解説

慢性便秘症にはどんなタイプがありますか?便秘の種類と原因を解説|川口・西川口の内視鏡検査|西川口・内科消化器内視鏡クリニック

2026年9月24日

便秘と一言でいっても、「何日も便が出ない」「便が硬い」「強くいきまないと出ない」「出した後も残っている感じがする」など、症状はさまざまです。

慢性便秘症にはいくつかのタイプがあり、原因や便が出にくくなる仕組みによって治療法も異なります。

この記事では、慢性便秘症の種類と原因、受診の目安、大腸カメラが必要になる場合について分かりやすく解説します。

慢性便秘症とは?

慢性便秘症は、単に「排便回数が少ない状態」だけを意味するものではありません。

便が硬い、強くいきまないと出ない、便が出しにくい、残便感があるなど、「十分かつ快適に排便できない状態」が続いている場合も便秘症に含まれます。

一方、食事量が少なければ便の量も少なくなるため、排便回数が少ないだけで病的な便秘とは限りません。

慢性便秘症にはどんな種類がある?

慢性便秘症は、原因から大きく「一次性便秘症」と「二次性便秘症」に分けられます。

一次性便秘症は、ほかの病気や薬が直接の原因ではない便秘です。代表的なタイプとして、次の3つがあります。

1.大腸通過正常型

便が大腸を移動する速度はおおむね正常ですが、便が硬い、排便しにくい、残便感があるなどの症状がみられるタイプです。

「便秘=腸の動きが悪い」とは限らないことがポイントです。

2.大腸通過遅延型

大腸の中を便が移動する速度が遅くなっているタイプです。

便が大腸内に長くとどまることで水分が吸収され、硬くなりやすくなります。排便回数が少ない、お腹が張るといった症状がみられることがあります。

3.便排出障害

便が直腸まで来ているにもかかわらず、うまく体外へ出せないタイプです。

「便意はあるのに出ない」「強くいきむ」「出口でつかえる感じがする」「残便感が強い」といった症状が特徴です。

このタイプでは、一般的な便秘薬を増やすだけでは改善しにくい場合があります。

病気や薬が原因となる便秘もあります

便秘の背景に別の原因がある「二次性便秘症」にも注意が必要です。

器質性便秘症

大腸そのものに形態的な異常がある便秘です。

特に注意が必要なのが、大腸が狭くなる「狭窄性器質性便秘症」です。大腸がんや腸の炎症などによって腸管が狭くなり、便が通りにくくなることがあります。

また、直腸瘤や直腸重積など、腸が狭くなっていなくても便を出しにくくなる病気があります。

症候性便秘症

糖尿病、甲状腺機能低下症、パーキンソン病など、ほかの病気の影響によって起こる便秘です。

薬剤性便秘症

薬の副作用による便秘です。

オピオイド鎮痛薬、抗コリン薬、一部の抗うつ薬・抗精神病薬など、さまざまな薬が便秘の原因になります。

新しい薬を飲み始めてから便秘になった場合は、自己判断で薬を中止せず、医師や薬剤師に相談してください。

便秘型過敏性腸症候群(IBS)との違いは?

便秘に繰り返す腹痛を伴う場合には、「便秘型過敏性腸症候群(IBS-C)」の可能性もあります。

慢性便秘症と症状が重なることもありますが、IBSでは排便に関連する腹痛が重要な特徴です。

便秘なら大腸カメラを受けるべき?

便秘があるからといって、すべての方に大腸カメラ(大腸内視鏡検査)が必要なわけではありません。

ただし、次のような症状がある場合には、大腸がんなどの病気が隠れていないか確認するため、大腸カメラなどの検査を検討します。

・最近になって急に便秘になった
・血便がある
・便が以前より細くなった状態が続く
・原因不明の体重減少がある
・貧血を指摘された
・強い腹痛や腹部膨満がある
・便秘と下痢を繰り返す

症状や年齢、家族歴、これまでの検査歴などを考慮して、必要な検査を判断します。

便秘で消化器内科を受診する目安

便秘が長く続いている、市販の便秘薬を使用しても改善しない、便秘薬を長期間使用しているという場合には、一度消化器内科へご相談ください。

特に血便、体重減少、貧血、急な便通の変化、強い腹痛や腹部膨満がある場合には、早めの受診が必要です。

大腸の病気が疑われる場合には、大腸カメラが有用なことがあります。消化器内科で慢性便秘症の診療を行っており、必要に応じて大腸カメラの予約も可能です。

まとめ

慢性便秘症には、「大腸通過正常型」「大腸通過遅延型」「便排出障害」など、さまざまなタイプがあります。

また、大腸がんなどによる器質性便秘症、糖尿病や甲状腺疾患などによる症候性便秘症、薬による薬剤性便秘症もあります。

便秘の原因やタイプによって適切な治療は異なります。「便秘だから下剤を飲めばよい」と考えるのではなく、長引く場合やこれまでと便通が変わった場合には、原因を確認することが大切です。

参考文献

  1. 日本消化管学会 編.便通異常症診療ガイドライン2023―慢性便秘症.南江堂,2023.
  2. 伊原栄吉ほか.便通異常症診療ガイドライン2023(慢性便秘症・慢性下痢症).日本内科学会雑誌.2024;113:1948-1954.
  3. 中島淳.実地診療における慢性便秘症の病態と診断.日本消化器病学会雑誌.2023;120:231-238.

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