胃カメラ・大腸カメラで「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」が見つかることがあります|川口・西川口の内視鏡検査|西川口・内科消化器内視鏡クリニック

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胃カメラ・大腸カメラで「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」が見つかることがあります

胃カメラ・大腸カメラで「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」が見つかることがあります|川口・西川口の内視鏡検査|西川口・内科消化器内視鏡クリニック

2026年7月23日

~内視鏡検査は、胃や大腸だけでなく「睡眠の健康」を見直すきっかけにもなります~

「最近、いびきがひどいと言われる。」
「昼間、つい眠くなってしまう。」
「朝起きても疲れが取れない。」

このような症状があっても、「年齢のせい」「仕事が忙しいから」と思い、そのままにしている方は少なくありません。

実は、睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)は、日本でも多くの患者さんが未診断のまま過ごしている病気です。

そして近年、胃カメラや大腸カメラの鎮静中にみられる「いびき」が、SASを見つけるきっかけになることが報告されています。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?

SASは、眠っている間に何度も呼吸が止まる病気です。

呼吸が止まるたびに脳は目を覚まし、深い睡眠が妨げられます。

その結果、

  • 大きないびき
  • 日中の眠気
  • 集中力の低下
  • 朝の頭痛
  • 倦怠感

などが起こります。

さらに放置すると、

  • 高血圧
  • 心筋梗塞
  • 脳卒中
  • 心房細動
  • 糖尿病

などのリスクも高くなることが知られています。

なぜ内視鏡検査でSASが疑われるのでしょうか?

胃カメラや大腸カメラでは、苦痛を軽減するために鎮静剤を使用することがあります。

鎮静剤には、

  • のどの筋肉をゆるめる
  • 舌が後ろへ落ちやすくなる
  • 気道(空気の通り道)が狭くなる

という作用があります。

そのため、

もともとSASがある方では、鎮静中に

  • 強いいびき
  • 一時的な呼吸停止
  • 酸素濃度(SpO₂)の低下

が現れやすくなります。

「いびきをかいた=SAS」ではありません

ここで誤解してはいけないことがあります。

鎮静剤だけでも、一時的にいびきをかくことがあります。

つまり、

「内視鏡中にいびきをかいた=睡眠時無呼吸症候群」と診断できるわけではありません。

しかし、

近年の研究では、

鎮静中に持続するいびきを認めた患者さんは、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高い

ことが報告されています。

そのため、

内視鏡中のいびきは、「睡眠検査を受けた方がよいサイン」と考えられています。

STOP-Bang質問票をご存じですか?

睡眠時無呼吸症候群のスクリーニングとして、世界中で最も利用されている質問票がSTOP-Bang質問票です。

以下の8項目で評価します。

S:大きないびきをかく

T:日中眠い・疲れやすい

O:呼吸が止まると言われたことがある

P:高血圧がある

B:BMIが高い

A:50歳以上

N:首回りが太い

G:男性

3点以上でSASの可能性が高くなり、睡眠検査が勧められます。

当院では「内視鏡+SASチェック」が可能です

当院では鎮静剤を使用した内視鏡検査中に、

  • 呼吸状態
  • 酸素飽和度(SpO₂)
  • いびき
  • 気道の閉塞の有無

を常に確認しています。

さらに、

STOP-Bang質問票などの情報も参考にしながら、

睡眠時無呼吸症候群が疑われる方には、ご自宅でできる睡眠検査をご案内しています。

睡眠検査は、専用の機器をご自宅で一晩装着するだけで行えることが多く、入院は必要ありません。

内視鏡検査は「胃や大腸」だけを診る検査ではありません

近年の研究では、

鎮静中にいびきを認めた患者さんでは、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高いだけでなく、冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞)の頻度も高いことが報告されています。

つまり、

内視鏡検査は、

胃や大腸の病気だけでなく、

睡眠や心臓の病気に気づくきっかけにもなる可能性があるのです。

こんな方はぜひご相談ください

  • いびきを指摘される
  • 家族から「息が止まる」と言われる
  • 朝起きても疲れが残る
  • 日中眠くなる
  • 高血圧がある
  • 肥満気味
  • 胃カメラ・大腸カメラを受ける予定がある

このような方は、内視鏡検査とあわせて睡眠時無呼吸症候群についても相談してみませんか?

当院からのメッセージ

「胃カメラ・大腸カメラを受けるついでに、自分の睡眠もチェックする。」

それは、将来の高血圧や心筋梗塞、脳卒中の予防につながるかもしれません。

当院では、苦痛の少ない鎮静内視鏡検査に加え、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査・治療にも対応しています。

内視鏡検査中にSASが疑われた場合には、その場限りで終わらせることなく、必要に応じて睡眠検査をご提案し、適切な診断・治療につなげます。

胃や大腸の健康だけでなく、「質の良い睡眠」も一緒に守ることが、私たちの目指す医療です。

参考文献

  1. Chung JW, Kim N, et al. Clinical features of snoring patients during sedative endoscopy. Korean J Intern Med. 2019.(鎮静中のいびきはOSA高リスク患者で多く、ルーチン内視鏡はSASスクリーニングの機会となり得る)
  2. Sharara AI, et al. Persistent snoring under conscious sedation during colonoscopy is a predictor of obstructive sleep apnea. Gastrointest Endosc. 2010.
  3. Chung F, et al. STOP Questionnaire: A Tool to Screen Patients for Obstructive Sleep Apnea. Anesthesiology. 2008.
  4. Chung F, et al. STOP-Bang Questionnaire: A Practical Approach to Screen for Obstructive Sleep Apnea. Chest. 2016.

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