潰瘍性大腸炎の初期症状とは?|下痢・血便が続く場合に考えるべき病気と最新治療について消化器内科専門医が解説|川口・西川口の内視鏡検査|西川口・内科消化器内視鏡クリニック

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潰瘍性大腸炎の初期症状とは?|下痢・血便が続く場合に考えるべき病気と最新治療について消化器内科専門医が解説

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2026年5月24日

潰瘍性大腸炎の初期症状とは?|下痢・血便が続く場合に考えるべき病気と最新治療について消化器内科専門医が解説

こんにちは、西川口・内科消化器内視鏡クリニック です。
「最近、下痢が続いている」
「便に血が混じることがある」
「お腹の調子が悪いけれど、痔やストレスのせいだと思っている」
このような症状は、単なる胃腸炎ではなく、潰瘍性大腸炎(UC:Ulcerative colitis)の初期症状である可能性があります。
潰瘍性大腸炎は、大腸に慢性的な炎症が起こる病気で、日本でも患者数が増加しています。近年では若年層だけでなく、中高年で発症するケースも少なくありません。

一方で、
「痔だと思っていた」
「過敏性腸症候群(IBS)だと思っていた」
「忙しくて受診を後回しにしていた」
という理由で診断が遅れることもあります。
この記事では、消化器内科専門医の立場から、
潰瘍性大腸炎の初期症状
下痢や血便が続く原因
放置するリスク
大腸カメラ検査の重要性
現在の治療法
について、医学的根拠に基づいてわかりやすく解説します。

潰瘍性大腸炎とは?

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に慢性的な炎症が起こる炎症性腸疾患(IBD)の一つです。
炎症は直腸から連続的に広がることが特徴で、
直腸のみ
左側大腸
全大腸
など、炎症範囲には個人差があります。


<済生会webサイト:https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/ulcerative_colitis/ から引用>

原因は完全には解明されていませんが、

免疫異常
遺伝的要因
腸内細菌
環境因子

などが複雑に関与していると考えられています。
日本では患者数が年々増加しており、厚生労働省の指定難病にもなっています。

指定難病とは:原因が不明で治療方法が確立しておらず、長期の療養を必要とする病気のうち、「患者数が日本国内で一定数以下(人口の約0.1%程度)」かつ「客観的な診断基準が確立している」という要件を満たし、国から指定された疾患のことです。現在、数百の疾患が指定されています。 
              <難病情報センター:https://www.nanbyou.or.jp/entry/4141>

潰瘍性大腸炎の初期症状


潰瘍性大腸炎で比較的よくみられる初期症状として、以下があります。

血便

最も重要な症状の一つです。
特に、
トイレットペーパーに血が付く
便に赤い血が混じる
粘液のような便に血が混ざる(粘血便)
などは注意が必要です。
痔でも出血は起こりますが、下痢や腹痛を伴う場合には、大腸の炎症性疾患を疑う必要があります。

下痢

感染性腸炎では数日で改善することが多いですが、潰瘍性大腸炎では、
数週間以上続く
何度も繰り返す
朝方や食後に悪化する
などの特徴を認めることがあります。
重症例では1日に何回もトイレへ行くようになることもあります。

腹痛・便意切迫感

炎症によって大腸が刺激されるため、
下腹部痛
残便感
急にトイレへ行きたくなる症状(便意切迫)
が出現することがあります。

発熱・体重減少

炎症が強い場合には、
微熱
倦怠感
食欲低下
体重減少
を伴うこともあります。
このような症状がある場合には、早めの受診が推奨されます。

血便=痔とは限りません

血便があると、「痔だろう」と自己判断してしまう方は少なくありません。
しかし、血便の原因には、

潰瘍性大腸炎
クローン病
感染性腸炎
虚血性腸炎
大腸ポリープ
大腸癌
大腸憩室出血
など、さまざまな病気があります。
特に、
血便が続く
下痢を伴う
体重減少がある
腹痛がある
貧血を指摘された


場合には、大腸カメラ検査が必要となることがあります。


潰瘍性大腸炎を放置するとどうなる?

潰瘍性大腸炎は、症状が軽い時期(寛解期)と悪化する時期(活動期)を繰り返す病気です。
炎症が持続すると、
出血およびそれによる貧血
栄養障害
強い腹痛
などにつながることがあります。
また、長期間にわたる慢性炎症は、大腸がんリスク上昇との関連も報告されています。
そのため、
適切な診断
定期的な内視鏡検査(大腸カメラ)
が重要になります。

潰瘍性大腸炎の検査|大腸カメラが重要

診断には、大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)が非常に重要です。
大腸カメラでは、
炎症の範囲
大腸粘膜の状態
出血や潰瘍
などを直接確認できます。
さらに必要に応じて組織検査(生検)を行い、感染症や他疾患との鑑別を行います。

潰瘍性大腸炎の治療法

現在の潰瘍性大腸炎治療では、
症状改善
炎症コントロール
再燃予防
粘膜治癒
を目標として治療を行います。

5-ASA製剤

軽症〜中等症では、5-ASA製剤(メサラジン)が基本治療となります。
内服だけでなく、
坐剤
注腸
を組み合わせることもあります。

ステロイド

炎症が強い場合には、短期間ステロイドを使用することがあります。
ただし、長期使用による副作用リスクがあるため、維持療法としては一般的に推奨されません。

生物学的製剤・JAK阻害薬など

中等症〜重症例では、
抗TNFα抗体
抗IL製剤
JAK阻害薬
α4β7インテグリン抗体製剤 
経口インテグリン阻害薬 
S1P(スフィンゴシン1リン酸)受容体調整薬
などの治療選択肢があります。


近年では治療薬の選択肢が広がっており、患者さんごとの病状や生活背景に応じた個別化治療が重要になっています。

潰瘍性大腸炎は「早期診断」が重要

潰瘍性大腸炎は、適切な治療によって症状コントロールが期待できる病気です。
一方で、
「ただの下痢だと思っていた」
「整腸剤で様子を見ていた」
というケースでは、診断が遅れることもあります。
特に、
数週間以上続く下痢
血便や粘血便
原因不明の腹痛
がある場合には、消化器内科への相談をおすすめします。

まとめ|血便や下痢が続く場合には早めの相談を


潰瘍性大腸炎は、日本でも増加している炎症性腸疾患です。
初期には、
軽い下痢
少量の血便
腹痛
だけの場合もあります。
しかし、症状が続いている場合には、痔やストレスだけではなく、大腸の炎症性疾患が隠れている可能性があります。
早期に適切な診断と治療を行うことで、症状コントロールや生活の質(QOL)の改善が期待できます。
「血便があるけれど様子を見ている」
「下痢が長引いている」
という方は、一度消化器内科へご相談ください。


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監修:西川口・内科消化器内視鏡クリニック 消化器内科専門医  湯原 宏樹



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