妊娠中は痔になりやすい?原因・安全な対処法・予防法|川口・西川口の内視鏡検査|西川口・内科消化器内視鏡クリニック

〒332-0034埼玉県川口市並木2丁目20-1 ビーンズ西川口5F

048-446-6116

WEB予約 WEB問診 お問い合わせ
下層ヘッダー

妊娠中は痔になりやすい?原因・安全な対処法・予防法

妊娠中は痔になりやすい?原因・安全な対処法・予防法|川口・西川口の内視鏡検査|西川口・内科消化器内視鏡クリニック

2026年4月10日

妊娠中の痔(じ)はよくある?

「妊娠してから便秘が続いている」
「排便のときに出血があって不安…」
このようなお悩みは、妊婦さんに非常によく見られます。
実際、妊娠中は約30〜40%の方が痔を経験するとされており、決して珍しいことではありません。
しかし、正しい知識があれば、
✔ 悪化を防ぐ
✔ 痛みを軽くする
✔ 安全に治療する
ことが可能です。
本記事では、消化器内科専門医の立場から、妊娠中の痔についてわかりやすく解説します。

痔とは?まず知っておきたい基本
痔とは、肛門や直腸の血管(静脈)がうっ血して腫れる状態です。

※うっ血とは、からだのある部分に、静脈の血が異常に多くたまった状態です。


主な症状は以下の通りです。
排便時の出血(鮮やかな赤い血)
肛門の痛み・違和感
かゆみ
いぼのような腫れ(いぼ痔)
多くは良性の病気ですが、症状が強いと日常生活に大きな影響を与えます。

なぜ妊娠中に痔になりやすいのか?
妊娠中は、体の変化によって痔が起こりやすくなります。
① 子宮の圧迫で血流が悪くなる
妊娠が進むと子宮が大きくなり、骨盤内の血管を圧迫します。
その結果、
肛門周囲の血流が滞(とどこお)る 
静脈に血液がたまりやすくなる

 ※ 滞(とどこお)る=流れが止まるの意味

👉 いぼ痔(内痔核・外痔核)の原因になります

② ホルモンの影響で便秘になりやすい
妊娠中に増える「プロゲステロン(黄体ホルモン)」は、
子宮の収縮を抑える
筋肉をゆるめる
働きがあります。


この影響は腸にも及び、
腸の動き(蠕動運動)が低下
便が腸内に長くとどまる
水分が吸収されて便が硬くなる
👉 結果として便秘が起こりやすくなります

③ いきみ(腹圧)による負担
便秘になると排便時に強くいきむ必要があります。
さらに出産時にも強い腹圧がかかるため、
👉 肛門の血管に大きな負担がかかり、痔が悪化します

妊娠中の痔を予防する5つのポイント
薬に制限がある妊娠中は、生活習慣の改善が最も重要です。
① 食物繊維をしっかり摂る
目安:1日20〜25g
 野菜
 果物
 海藻
 全粒穀物
👉 便を柔らかくし、いきみを減らします

② 水分を十分にとる
目安:1.5〜2L/日
👉 水分不足は便秘の大きな原因です
※むくみが気になる場合は医師に相談を

③ 便意を我慢しない
便意を我慢すると、
便がさらに硬くなる
排便時の負担が増える
👉 痔の悪化につながります

④ トイレに長く座らない
目安:5〜10分以内
スマホや読書は控えましょう。
👉 長時間の座位は肛門の血流を悪化させます

⑤ 軽い運動を取り入れる
散歩
ストレッチ
👉 腸の動きを促し、便秘予防になります
※無理のない範囲で行いましょう

妊娠中でも治療はできる?
結論からいうと、妊娠中でも安全に治療は可能です。
主な治療法:
軟膏・坐薬(炎症や腫れを抑える)
便を柔らかくする薬(緩下剤)
👉 妊娠中でも使用できる薬があります
ただし、
自己判断で市販薬を使うのは避けましょう
必ず医師に相談してください。

こんな症状は早めに受診を
以下の場合は、自己判断せず受診をおすすめします。
出血が続く
強い痛みがある
腫れが大きい
排便が困難

産後も痔は続く?注意点
出産後も、便秘、いきみ、血流の変化
により、痔が続くことがあります。
👉 産後も引き続きケアが大切です

まとめ|妊娠中の痔は「よくあるが放置しない」が大切
妊娠中は約30〜40%が痔を経験
原因は
 ・血流のうっ血
 ・ホルモンによる便秘
 ・いきみ
生活習慣の改善が予防の鍵
症状があれば早めに医療機関へ

TOP