食中毒で最も多い「カンピロバクター腸炎」とは?|川口・西川口の内視鏡検査|西川口・内科消化器内視鏡クリニック

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食中毒で最も多い「カンピロバクター腸炎」とは?

食中毒で最も多い「カンピロバクター腸炎」とは?|川口・西川口の内視鏡検査|西川口・内科消化器内視鏡クリニック

2025年7月27日

カンピロバクター腸炎は、日本で最も多く報告されている細菌性食中毒のひとつです。
とくに加熱不十分な鶏肉や鶏レバーを食べたことによる感染が多く、外食や家庭での調理時には注意が必要です。
少量の菌でも発症するため、食材の衛生管理がとても重要です。

カンピロバクター腸炎の主な症状
感染後、2〜5日の潜伏期間を経て以下のような症状が現れます:
38℃前後の発熱
水のような下痢(血便を伴うことも)
下腹部の痛み
吐き気、だるさ、食欲不振
多くの方は自然に回復しますが、下痢が長引く場合や血便・高熱がある場合には、抗菌薬が必要になることがあります
また、脱水を防ぐために、早めの水分補給と整腸剤の使用が大切です。

後遺症にも注意が必要です
感染性腸炎後過敏性腸症候群(PI-IBS)
カンピロバクター腸炎が治ったあとも、腹痛や下痢・便秘が続くケースがあります。
これは「感染性腸炎後過敏性腸症候群(PI-IBS)」と呼ばれ、特に女性や重症だった方に多く見られます。


ギラン・バレー症候群(GBS)
ごくまれに、感染から1〜3週間後に手足のしびれや筋力低下、歩行困難などが起こる「ギラン・バレー症候群」という神経疾患を発症することがあります。
呼吸障害など重篤なケースに進行することもあるため、早期の医療介入が必要です。

カンピロバクター腸炎の治療法
軽症であれば、整腸剤と水分補給による対症療法で自然に改善することが多いです。
しかし以下の場合には、医師の判断で抗菌薬(例:アジスロマイシンやレボフロキサシン)を使用することがあります
38℃以上の発熱が続く
下痢や血便が2〜3日以上続く
脱水症状が強い
高齢者・乳幼児・基礎疾患のある方
免疫力が低下している方(抗がん剤使用など)

まとめ
カンピロバクター腸炎は日本で最も多い細菌性食中毒です
主な原因は加熱不十分な鶏肉や調理器具の不衛生
多くは自然治癒しますが、症状が強い場合は抗菌薬の使用が検討されます
PI-IBSやギラン・バレー症候群などの後遺症にも注意が必要です
当院では、消化器内視鏡専門医が患者さん一人ひとりに合わせた適切な診断と治療を行っています
症状に不安がある方は、お早めにご相談ください。


🔗 さらに詳しい情報は、当院のnote記事でご覧いただけますhttps://note.com/endoscopy/n/nb45709bd381b

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