肝臓内科|西川口・内科消化器内視鏡クリニック|西川口駅の内科・消化器内科・感染症内科

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肝臓内科

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肝臓内科について

肝臓

当院では、肝臓専門医がガイドラインに基づいた検査・治療を提供し、肝臓はもちろん、胆のうや膵臓も含みます。脂肪肝やB型・C型肝炎、胆のうポリープや膵のう胞、膵炎などにも幅広く対応しています。高度な検査や治療が必要な場合には、連携医療機関へのご紹介もいたします。

健診で肝機能障害と言われた方、そのままにしていませんか?

実は、肝臓自体には痛みを感じる神経が存在していません。そのため、かなり疾患が進行してからやっと、自覚症状が現れるようになります。この特徴から肝臓は「沈黙の臓器」と言われているのです。悪化するまで分からないケースが多いため、健康診断で肝機能異常を指摘された方、「身体がだるい」「疲れている」といった不調がある方は、特に注意する必要がありますので、放置せずご相談ください。
B型・C型肝炎の治療については、医療費の助成が受けられる場合もありますので、気軽にご相談ください。

肝炎

肝炎とは肝臓の炎症のことで、肝炎ウイルスの感染、アルコールの過剰摂取、肥満、自己免疫など様々な原因で起こります。
日本ではウイルスの感染によって肝臓が炎症を起こす『ウイルス性肝炎』が肝臓病全体の約80%を占めています。
肝炎の原因となるウイルスで現在知られている主なものは、A・B・C・D・E型の5種類がありますが、血液や体液から感染し、慢性化しやすいB型とC型の肝炎ウイルスが特に問題になっています。

B型肝炎ウイルス(HBV)について

B型肝炎ウイルス(HBV)は主に血液や体液を介して感染します。B型肝炎ウイルス(HBV)は、感染者の血液や体液が体内に入ることで感染します。

子供へのHBV感染

子供へのHBV感染は、母親が感染している場合に出産時に感染する母子感染が主な原因です。しかし、日本では、1986年から母子感染予防が行われており、母子感染のリスクは大幅に低減しています。

大人へのHBV感染

成人のHBV感染では、感染者との性交渉が主な感染経路です。特に感染していることに気づかないまま感染を広げてしまうケースも見られます。HBVは自覚症状がないまま他者に感染させる可能性があるため、注意が必要です。現在、日本では年間約10,000人の新規感染者が報告されており、HBVに関する予防と早期検査・治療が重要です。B型肝炎に対してはインターフェロン治療や核酸アナログ製剤が有効であり、病態に応じて使用されています。医療費の助成が受けられる場合もあります。

C型肝炎ウイルス(HCV)について

C型肝炎ウイルス(HCV)も主に血液を介して感染し、不衛生な針の使い回しや入れ墨、ピアス処置などが感染原因となります。かつては輸血による感染が多く見られましたが、1992年に高感度な抗体検査が導入されたことで輸血感染はほとんどなくなりました。日本の感染者は高齢者が多いですが、若年層でも薬物注射や刺青、ピアスによる感染が増えています。HBVとは異なり、一般的な性行為での感染リスクは低いとされていますが、出血を伴う行為では感染リスクが高まります。

性行為による感染リスク

出血の可能性が高い行為、例えば、生理中の性交や、粘膜が裂けやすい肛門性交では、出血を介してHCV感染が成立する可能性があります。特にMSM(男性間性交渉を行う男性)の場合、肛門性交を通じてHCVに感染するリスクが高いとされています。

C型肝炎ウイルスに感染すると、約70%が持続感染となり、多くの場合は慢性肝炎から肝硬変、さらに肝がんへと進行します。C型肝炎患者の約70%は自覚症状がないため、感染に気づかないか、診断されても医療機関での治療を受けていない場合が多いのが現状です。
感染後、約70%が慢性肝炎を発症し、20年以内に30~40%が肝硬変に進行、そのうち年率約7%が肝がんに進展します。日本の肝がん患者の70%はC型肝炎ウイルス感染者であり、毎年3万人が肝がんで亡くなっています。

かつては副作用の強いインターフェロン治療が積極的に行われていましたが、近年では副作用の少ない経口薬(直接作動型抗ウイルス薬:DAA)が登場し、ほとんどの患者さんでウイルスを排除できるようになっています。最短で8週間内服するだけで95%以上の方が治癒できます。数年前までは「不治の病」とも考えられていたC型肝炎・肝硬変は、現在では「ほとんどが治る病気」になりました。
C型肝炎の治療については、医療費の助成が受けられる場合もあります。

アルコール性肝障害

長期にわたる過度なアルコール摂取(飲酒)により肝臓に負担がかかり、肝細胞に中性脂肪が蓄積することで肝機能が障害される疾患です。
禁酒が最も重要な治療です。禁酒を徹底することで、肝機能の改善が期待されます。
治療せず放置し大量飲酒を続けると、肝炎が長く続くことによって肝硬変や肝がんに進行する場合もあります。

脂肪肝

中性脂肪が肝臓に多く蓄積した状態となるのが脂肪肝です。過食や運動不足、飲酒などが原因としてよく知られています。
健康診断などで指摘されることも多い病気ですが、脂肪肝だけで症状が現れることはほとんどありません。
飲酒しない人の脂肪肝を非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と呼びますが、この中に肝炎が持続し、徐々に線維化が進行する非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)という病態があることが分かってきました。
NASHでは、肝炎を改善しない限り、肝硬変や肝がんに進行していくとされています。肥満や生活習慣病との関連性が強いことから、生活習慣を改善することが有効です。

薬剤性肝障害

処方薬、一般用医薬品(OTC薬)、サプリメント、さらには不正規な薬物(ドラッグ)などが原因で生じる肝機能障害です。
血液検査の結果で判明することが多く、症状としては体のだるさ、食欲低下、吐き気、嘔吐、黄疸、褐色尿などを認めることがあります。

自己免疫性肝炎

自己免疫性肝炎は、何らかの原因により、自らの肝細胞を自分の体内の免疫が破壊してしまう自己免疫疾患です。
明確な原因は不明で、多くは中年女性にみられ、他の自己免疫性疾患を合併することもあります。
中等症以上ないし肝硬変の場合は、医療費助成の対象になります。

原発性胆汁性胆管炎

原発性胆汁性胆管炎は、中年の女性に発生することが多い病気です。
肝臓内の「胆管」と呼ばれる部分に炎症が起き、肝臓内に胆汁がうっ滞(正常に流れることが出来なくなりその場に溜まってしまうこと)することによってかゆみなどの症状が現れます。
掻痒感ないし黄疸、食道胃静脈瘤を合併している場合は医療費助成の対象となります。

肝硬変

B型やC型肝炎ウイルス感染、アルコール、非アルコール性脂肪性肝炎などによって肝臓に炎症が生じると、「線維(コラーゲン)」というタンパク質が肝臓内に生産されます。
それが肝臓の中でたくさん増えると肝臓全体が硬くなり、またサイズも小さくなります。
血液検査ではアルブミンが低下したり、血小板数の減少がみられたりします。
肝硬変では様々な症状がみられ、とくに肝臓の働きを十分に保てなくなった非代償性肝硬変では黄疸、肝性脳症、腹水、浮腫などがみられます。
また、食道静脈瘤をはじめとする色々な合併症を伴いやすくなります。

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